びまん性脱毛症とは

びまん性脱毛症は女性の薄毛の1つです。原因や症状、それに適した治療方法などについて詳しくお伝えします。

びまん性脱毛症とは
~びまん性脱毛症について~

びまん性脱毛症は、女性特有の脱毛症状になります。全体的に髪のボリュームが低下し、地肌が透けるようになってきます。原因もさまざまあり、元の髪を取り戻すには原因を見つけ適切な治療が必要になります。ここではびまん性脱毛症に含まれる「FAGA(女性男性型脱毛症)」と「休止期脱毛症」について解説していきます。

今の時代、薄毛はもはや男性だけの悩みではなくなってきています。当院でも髪の悩みの相談に来院される女性は、以前にくらべ格段に増えてきています。

「髪のボリュームが全体的に減った気が・・・」
「このまま男性みたいにハゲてしまうの?」

髪の悩みは女性にとって深刻な問題です。その中でも多いのが、ここでご紹介する「びまん性脱毛症」です。

びまん性の"びまん"とは、次のことを意味します。

びまん = 広範囲に広がる

つまり脱毛症状により「分け目が広がる」「髪のボリュームがなくなる」などし、脱毛症状が広がることで地肌が透けてくるのが特徴になります。

またびまん性脱毛症はさらにいくつかの症状にわけることができ、原因もそれぞれ異なってきます。ここではびまん性脱毛症のあらゆることを解説していきます。女性の薄毛でもっとも患者数が多いとされるだけに、「もしかして」と感じた方は薄毛が進行する前にご相談されることをお勧めします。

びまん性脱毛症の原因と症状の特徴

びまん性脱毛症の原因と症状の特徴

びまん性脱毛症は、慢性的に髪の密度が低下している脱毛症状全般のことをいいます。なので症状によって、さらに分類することができます。

  • FAGA(女性男性型脱毛症)
  • 休止期脱毛症

これらの症状は原因も異なることから、それぞれの症状の特徴や原因について解説します。

FAGA(女性男性型脱毛症)

びまん性脱毛症の中でも特に患者数が多いのが、女性男性型脱毛症と呼ばれる「FAGA」です。薄毛に悩む女性の50%はこのFAGAとなり、その中でも40代後半~の更年期に発症する方が多く見られます。

生え際や頭頂部から抜け毛の量が増え、それと同時に髪が細くなる(軟毛化)ことによって地肌が透けてくるようになります。太い髪が抜けはじめ、次第に細い髪が抜けるようになる症状は、男性の薄毛であるAGA(男性型脱毛症)に似ています。

しかし男性と症状が似ているものの、女性は生え際がM字型になることや髪がほとんど抜け落ちてツルツルになってしまうことはありません。FAGAは最終的には生え際や頭頂部の髪がまばらになり、密度が低下した状態となります。

またここで解説する「休止期脱毛症」と症状が似ており、区別がつかないこともあるので専門医に診断が必要になります。

FAGAの原因

FAGAの原因は、男性ホルモンが優位になることにあります。女性は年齢を重ねることで卵巣のはたらきが低下していき、女性ホルモンの分泌が低下します。

女性ホルモン < 男性ホルモン

すると男性ホルモンのはたらきに負けてしまい、AGA(男性型脱毛症)と同じように脱毛症状が現れます。

しかしFAGAは更年期で発症する女性が多いものの、人によっては10代や20代で発症することもあります。これは女性に多い貧血、無理なダイエットによる栄養不足、ストレスの増加、睡眠障害などが原因になっています。さらに思春期前に発症するFAGAやAGAなどもあり、これを「超早期脱毛症」と呼びます。

FAGAの症状の特徴

FAGAの症状の特徴は、次のようになります。

  • 生え際や頭頂部の範囲にかけてまばらに髪の密度が低下する
  • 生え際が後退しないことも多い
  • 髪が細くなる軟毛化を伴う
  • 30代前半で気づくことが多い

これらのことに加え、FAGAがどのように進行するかを表す「ルードヴィヒ分類」もご紹介しておきます。

FAGAの進行度合いはⅠ~Ⅴ型の5つに分類されます。

Ⅰ型 : 生え際から頭頂部の範囲にかけて全体的に髪が薄くなる
Ⅱ型 : Ⅰ型にくらべ、脱毛範囲が広がる
Ⅲ型 : 生え際や頭頂部が脱毛し、男性のAGAと似た状態になる
Ⅳ型 : 毛根を失い、髪が生えてこない状態
Ⅴ型 : ホルモンバランスの乱れなどが原因

FAGAが進行すれば、女性も男性と同じように生え際と頭頂部の脱毛箇所がつながることもあります。Ⅳ型まで進行すると薄毛治療薬を使っても髪を生やすのは難しくなります。薄毛に関して気になることがあれば、悪化する前にご相談ください。

休止期脱毛症

健康な人の髪は2~6年かけて「成長期」→「退行期」→「休止期」→「自然な脱毛」と移行していき、生え変わります。これら3つの時期の頭皮全体の割合は、次のようになると考えられています。

成長期 ・・・ 約85%
退行期 ・・・ 約1%
休止期 ・・・ 約10~15%

休止期脱毛症は、「成長期」にある髪が一気に「休止期」に移行することで頭皮全体の薄くする脱毛症です。10%程度にある休止期の髪が20%ほどに増えることで起こります。

FAGA(女性男性型脱毛症)と症状こそ似ていますが、髪が細くなる軟毛化をともなうことはありません。抜け毛が増えたり、頭髪全体のボリューム感がなくなり、毛髪の密度が低下することで地肌が透けて見えるようになってきます。

休止期脱毛症の原因

休止期脱毛症には特定の原因がなく、原因不明になることが多いです。はっきりとした原因がわからないものの、次のようなことが引き金になることがあります。

  • ストレスや疲労
  • 無理なダイエット
  • 加齢
  • 甲状腺の病気
  • 貧血
  • 亜鉛の不足
  • 薬による副作用

など

病気や栄養不足、薬の影響などが考えられることから、休止期脱毛症を疑われる場合にはまず専門医に相談することをお勧めします。

休止期脱毛症の症状の特徴

休止期脱毛症の症状の特徴は、次のようになります。

  • 長い硬毛が抜けていく
  • 生え際が後退することや、軟毛化することはない
  • 特定の部位ではなく、頭皮全体の薄毛が進行する
  • 髪が抜けやすい、切れやすいといった易抜毛性はない

髪が軟毛化しない点や、長い髪が抜けるのはFAGAと異なる症状です。

また休止期脱毛症には2つのパターンがあります。

6ヶ月以上をかけて薄毛が進行する 慢性休止期脱毛症
何かしらの原因から2~3ヶ月に起こる 急性休止期脱毛症

個人差はありますが「急性」の方が早めに脱毛症状が回復するとされ、「慢性」の方が長引く傾向にあります。いずれにせよ適切な薄毛治療が必要となるので、薄毛症状の進行を防ぐ意味でもお早めにご相談ください。

びまん性脱毛症は治る?

びまん性脱毛症は治る?

薄毛が治る・治らない、このことは治療を考える上でも患者様にとって非常に重要な問題だと思います。結論から申し上げると、「びまん性脱毛症が治る」とは言い切れないのが現状です。

びまん性脱毛症にはFAGA(女性男性型脱毛症)や休止期脱毛症などの症状があり、さまざまな原因があることを解説してきました。原因が特定が難しいこともあり、専門家によっても見解は異なります。ただ確実に言えることは、早めの対策や治療がびまん性脱毛症が治る可能性を高めることにつながります。

びまん性脱毛症の効果的な改善方法

びまん性脱毛症の改善方法として当院でご提案しているのが、次の3つの治療方法です。

薄毛の症状に合わせた改善方法を選択することで、最大限に薬の効果を引き出すことができます。人によってはこれらの方法を複数組み合わせたオーダーメイド治療により「相乗効果+発毛スピードUP」につなげることもできます。

発毛力の違い

女性は妊娠適齢期内にある場合、男性のAGA治療薬はホルモンに影響することから使用することはできません。男性にくらべ女性の薄毛治療の選択肢は少ないことから、オーダーメイド治療による治療がよりお勧めです。

びまん性脱毛症の対策はお早めに

びまん性脱毛症の対策はお早めに

びまん性脱毛症といっても、FAGA(女性男性型脱毛症)や休止期脱毛症などがあります。症状が似ているものの、原因は異なってきます。市販薬の育毛剤を使用することをダメとは言いませんが、やはり原因や症状に適した治療薬を使うことが育毛・発毛には効果的です。

「クリニックに受診するのが恥ずかしい」と感じる方もいると思いますが、当院には女性の患者様も多くいらっしゃいます。少しの勇気が、髪の悩みを解決することができるかもしれません。気になったらまずは、当クリニックの無料カウンセリングをぜひご利用ください。

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