毛髪再生医療とは

毛髪再生医療とは
~毛髪再生医療について~

毛髪再生医療とは、薬を飲まずに薄毛治療ができる画期的な施術方法です。弱くなっている毛根の細胞を活性化し、再び髪の成長を促し発毛や育毛の効果が期待できます。男性のみならず女性も治療を受けることができ、薄毛に悩む方々の新しい選択肢の1つになってくれるはずです。

ここでは毛髪再生医療がどんな治療なのか、なぜ発毛するのかなどのメカニズムを解説していきます。またいくつかの治療方法があるのでそれらのご紹介や、費用についてもご説明していきます。

毛髪再生医療とは、従来までと違ったアプローチで薄毛治療を行う最新の技術です。従来までの薄毛治療は、飲み薬や育毛剤を使った治療方法が主流でした。

・プロペシア(男性用)

DHTと呼ばれる悪玉男性ホルモンをつくる過程を阻害し薄毛を改善

・ザガーロ(男性用)

プロペシアよりも強くDHTがつくられる過程を阻害し薄毛を改善

・ミノキシジル(男女兼用)

直接頭皮にぬることで、頭皮内の血流を改善し髪に栄養を補給

・パントガール(女性用)

髪や頭皮の健康にかかわるビタミンの補給により、頭皮環境を整える

これらの薄毛治療は男性ホルモンや血流を改善し、薄毛や抜け毛の改善を目指すのが従来までのアプローチでした。

一方の毛髪再生医療ですが、これとはまったく別のアプローチ方法で薄毛の改善を目指すことができます。

これまでの薄毛治療との大きな違い
  • 薬を飲まない
  • ヘアサイクルの改善

薬を飲む薄毛治療に慣れている方からすれば、薬を飲まない薄毛治療はイメージがつきにくいかもしれません。また「ホントに生えるの?」と、不安や疑問を感じる方も少なくありません。不安や疑問のない納得した薄毛治療を行うためにも、まずは毛髪再生医療で髪が生える仕組みについて解説していきます。

毛髪再生医療の発毛・育毛のカギは幹細胞

毛髪再生医療の発毛・育毛のカギは幹細胞

毛髪再生医療によって発毛・育毛するカギを握るのは「幹細胞」です。幹細胞には、次のようなはたらきがあります。

  • 毛髪の元になる細胞をつくる
  • 脂肪をつくる
  • 血管をつくる
  • 自らのコピーをつくる

など

さまざまなものに変身ができる万能な細胞が、幹細胞になります。ただこの幹細胞は採取したまま使われることはありません。髪の細胞を活性化させるために必要な成長因子(グロースファクター)を取り出します。

幹細胞 → 精製 → 成長因子(タンパク質)の抽出

取り出された成長因子を含んだ薬液を「カクテル」と呼びます。医療機関ごとで呼び方が異なり、このカクテルにプラスαで髪の成長に助ける成分を独自にブレンドします。このオリジナルのカクテルを頭皮に注入することで、ヘアサイクルに変化を起こします。眠っていた髪の細胞を目覚めさせ、発毛のスイッチを入れるのが幹細胞となっています。

成長因子はバルジ領域に作用

毛髪再生医療でもっとも注目されているのが「バルジ領域」です。発毛や育毛の命令を出す司令塔の役割があり、発毛のカギを握る器官になります。

1本の髪は大きく「毛幹」と「毛根」に分けることができます。

毛幹 ・・・ 頭皮から生えている部分
毛根 ・・・ 毛穴の中にあり、髪の成長に必要な組織が集まる場所

バルジ領域は、毛根に存在しています。

なぜバルジ領域が発毛のカギを握るのか、それは発毛や育毛に関わる重要な幹細胞が存在しているからです。

○毛包幹細胞

髪の成長にかかわる細胞

○色素幹細胞

髪の色にかかわる細胞

毛包幹細胞が弱ると、髪は生えなくなります。また色素幹細胞が弱ると、黒髪は白髪に変わっていきます。加齢によって、あるいはこれらの細胞が消失することで薄毛や白髪を助長します。

毛髪再生医療では幹細胞から取り出した成長因子をこのバルジ領域に作用させることで、弱った細胞を活性化させます。するとふたたびバルジ領域より「発毛司令」が発せられ、発毛・育毛を促すことができるようになります。

発毛のメカニズム

発毛は、毛包幹細胞が活性化することで起こります。

はたらきが弱まった毛包幹細胞

成長因子(カクテル)を注入

脂肪前駆細胞(脂肪になる前の細胞)が活性化

成長因子の分泌

毛包幹細胞が活性化

発毛

はたらきが弱まった毛包幹細胞が活性化することで、毛根にある細胞(毛母細胞や毛乳頭など)のはたらきが活発になり発毛へとつながります。ヘアサイクルは改善され、休止期にある髪は再び成長期へと移行していきます。また成長期にある髪はより活発に成長が促され、薄毛を改善することができます。

毛髪再生医療の種類

毛髪再生医療の種類

毛髪再生医療で用いる「カクテル」にはさまざまな有効成分が含まれています。

  • 成長因子
  • 各種ビタミン

など

代表的な方法として「HARG(ハーグ)療法」や「BENEV療法」、「脂肪幹細胞療法」などがあります。どれも従来までの薄毛治療とは一線を画す治療方法となっています。

HARG療法

HARG療法は「HARGカクテル」を用いた薄毛治療方法になります。HARGカクテルには、次のようなものが含まれています。

  • 成長因子AAPE
  • 育毛メソヘアーカクテル(各種ビタミン、アミノ酸、タンパク質など)

この2つをブレンドしたものがHARGカクテルになります。

HARGカクテルがバルジ領域を刺激することで、周囲の細胞は活性化されます。その結果、コシやツヤがある髪の成長を促進し根元から太い髪が生えるようになります。定期的にカクテルを注入することでヘアサイクルが正常になり、長期的に髪の健康を保つことが可能です。

BENEV療法

BENEV(ベネブ)療法は、ヒト由来の成長因子を用いた毛髪再生医療です。ヒト由来ということで頭皮への吸収率がとても良く、副作用の報告もこれまでない安全な治療方法となります。

幹細胞から採取される成長因子にはさまざまな種類がありますが、BENEV療法は「KGF」がとても多く含まれているのが特徴です。KGFとは「ケラチン増殖因子」のことです。ケラチンは髪の90%以上を占める成分で、弱くなった髪の回復には欠かすことができません。毛根を活性化させ発毛しやすい土台をつくり、発毛しやすい環境を整えてくれます。

またその他にも頭皮環境を良くする成長因子が豊富に含まれています。

IGF(インスリン様成長因子) ・・・ 毛母細胞を活性化させる
HGF(肝細胞増殖因子) ・・・ 休止期にある毛包幹細胞を成長期へと移行させる

など

BENEV療法は最先端の毛髪再生医療になり、今後もさらに注目される薄毛治療となります。

脂肪幹細胞療法

脂肪幹細胞療法は、患者さん自身の脂肪から抽出した成長因子を頭皮に注入する治療です。注入された成長因子のはたらきにより、ヘアサイクルの乱れが解消され発毛の効果が期待できます。また脂肪幹細胞が頭皮になじんでくると、新たな血管を形成することも期待できます。

新しく血管が形成されれば、頭皮の血行がよくなるので十分な栄養が髪に補給さられます。ご自身の脂肪幹細胞を使うことから、からだに合わない場合に起こる拒絶反応のリスクも低く抑えることができる治療方法となります。

毛髪再生医療のメリット

毛髪再生医療のメリット

最新の薄毛治療である毛髪再生医療を選ぶメリットは、いくつかあります。

毛髪再生医療を選ぶメリット
  • 男女問わず治療が受けられる
  • 頭皮にまんべんなく浸透
  • 飲み薬との併用が可能

これらメリットをもう少し詳しくご紹介します。

男女問わず治療が可能

プロペシアザガーロといった飲み薬は、女性が服用することは禁止されています。また飲み薬は副作用もあることから、薄毛治療で薬を服用することに抵抗をもつ男性もいらっしゃいます。

毛髪再生医療はホルモンにはたらきかける治療ではなく、発毛に関わる細胞を活性化する治療になります。つまり女性が治療を受けることが可能となっています。しかもカクテルの元になる幹細胞はヒト由来になるので、副作用の心配もありません。

薄毛治療の新しい選択肢として男女ともに検討することが可能です。

頭皮にまんべんなく浸透

毛髪再生医療は、発毛に有効な成長因子を医療器具を用いて頭皮に注入します。

  • ダーマローラ
  • エレクトロポレーション(電気穿孔法)
  • ニードル

など

医療器具を使うことで成長因子をより深く、まんべんなく頭皮に浸透させることが可能です。育毛剤などでは行き届かない場所に成分を浸透させることができるので、効果を実感しやすくなっています。

飲み薬との併用が可能

毛髪再生医療の効果を高めるために、AGA治療薬を併用することが可能です。女性でも使用できるミノキシジルは頭皮内の血流を良くしてくれるので、細胞の活性化を後押しします。また男性であればプロペシアやザガーロで悪玉男性ホルモンが増えるのを抑えることで、発毛後も抜けにくい髪を生やすことができます。

毛髪再生医療のデメリット

毛髪再生医療のデメリット

従来までの薄毛治療とは一線を画す毛髪再生医療ですが、2つのデメリットがあります。

毛髪再生医療のデメリット
  • 毛根を失っている部分に効果はない
  • ガンがある方は治療できない

頭皮チェックはもちろん、持病なども含めて専門医に相談することをお勧めします。

毛根を失っている部分に効果はない

毛髪再生医療は、毛根内のはたらきが弱まった細胞を目覚めさせる治療です。毛根が生きていれば細胞が活性化することで、発毛の効果を期待することができます。しかし毛根を失っている場合、活性化する細胞がないので治療の効果を実感することは難しくなります。

ガンがある方は治療できない

ガンを患っている方は残念ですが、毛髪再生医療を受けることはできません。頭皮に注入する成長因子は万能であるがゆえに、ガン細胞の成長を助長する可能性があります。

毛髪再生医療にかかる費用

毛髪再生医療にかかる費用

毛髪再生医療の費用は、飲み薬や塗り薬にくらべ高価です。

ザガーロやプロペシア ・・・ 1ヶ月あたり8,000~12,000円(地域差があります。)
リアップ(ミノキシジル) ・・・ 1ヶ月あたり5300~7600円ほど

両方を使って薄毛治療を行っても、1ヶ月あたりの費用は高くても20,000円しないくらいです。

一方で毛髪再生医療にかかる費用は、数十万~100万円ほどかかります。薬を飲まずに治療できるという魅力がある分、それなりに費用がかかってきます。

最後に

最後に

ヒト由来の成長因子がヘアサイクルの乱れを整え、発毛する力を目覚めさせるのが毛髪再生医療です。飲み薬や塗り薬で期待していた効果を得られなかった方、飲み薬には頼りたくない方などにとって価値の高い治療方法になっています。

また薄毛治療の選択肢が少ない女性も治療を受けることができ、新しい選択肢になってくれるはずです。毛髪再生医療にもいくつか種類があり、費用も異なります。ご自身の納得がいく薄毛治療を行うためにも、まずは専門医にご相談ください。

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